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幼少期⑦ [自己紹介]

 片や隣町は20チーム位有る訳ですから当然戦力が分散されてしまう訳です。
その隣町の少年野球リーグに参加させて貰う訳ですから圧倒的に我が町の2チームが強豪になってしまいました。

 私のチームのピッチャーは高校卒の時にプロから声が掛かった程の逸材でした。
同じ小学生とは思えない恵まれた身体から投げ下ろされる剛速球は唸りを上げてました。
タダタダ格の違いをベンチで眺めているだけでした。

(ここまでが前回の内容です)



 ベンチを暖めて続けて3年間。卒業間近の最後のトーナメント戦だったと思います。
なぜか私用で休む人が多くてスタメンのチャンスが回って来ました。

 欠員が出たポジションを数人の候補が守ってみて、ノックを受けてその中で一番上手な子を先発させました。
そうしたら何故かその日だけ上手いこと守れ、なんとサードで先発になりました。
本番の試合でもそつなくこなせ、打ってもヒットとなり良い事づくめでした。

 周りのメンバーからはなんで今まで冴えなかったのか不思議がられましたが、自分でも分かりません。
この時だけは力を発揮でき結果を残せました。
何か自分じゃない力が働いた様なかんじです。

 この小さな成功体験がとても貴重でした。
今までの冴えない人生の中での唯一成功を実感できた瞬間で、この体験をする為に3年間の下積み生活が有ったようなものです。
この時ばかりは野球続けていて良かったなあ~と実感しましたし、この経験があったからこそ、その後の人生で困難にぶつかっても諦めなければ何とかなるわと思えるようになりました。

 しかし、自分の人生は”セミ”か?と自問します。
セミは5~6年地面の中で過ごし、地表に出て成虫になったら一週間で死にます。
この最後の一週間の為に何年も地面にいる訳です。

 私も深海魚の様に下積み生活をして、最後にパッと花を咲かせて終わります。
そんな人生の繰り返しがこれから始まります。

(つづく)



 




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